積分球

 自分が作成した積分球はフラットフレームを撮影するための標準光源です。
 積分球の原理その他に関してはググってください。

 自分の場合には天体写真を撮る際に135mm以下のレンズを使うことが多く、特に50mm以下の広角系のレンズを使うことが多いので周辺減光等の問題が発生しやすいと感じていました。

 そのためフラットフレームは非常に大切になるのですが以前から自分が作成するフラットフレームの精度については疑問がありました。
 原因はフラットフレームを作成するための標準光源で、これまで使用してきた標準光源は空、LCD、ELパネルですが、各々問題がありました。
 空は太陽に近いところが明るく太陽から遠いところは暗いです。望遠系のレンズだと問題はないのですが35mmあたりのレンズになってくると目で見てわかるぐらいのグラデーションが見えてきます。また、撮影対象の領域が少し低空にかかってくるとモヤなどの影響を受けやすくなります。
 LCDは斜めから見ると色が変わったり明るさが変わる問題があり、少なくとも広角系のレンズでは使用に難があるようです。
 ELパネルは一見良好そうなのですが、製造時の蛍光物質の塗布の斑で強調すると明るさに斑が出ることがありました。

 壁にぶち当たっていたところ積分球を知り自作してみました。


 使用したのは45cmの発泡スチロールの半球を2個。カメラのレンズを突っ込む穴の3倍以上の直径が望ましいみたいな記述を見た記憶があった。開ける穴は概ね10cm程度。計算なら30cmの直径なんだけど売っている半球の直径表示は外径で必要とされているのは内径なのではと言うことで、30cmより大きなものは45cmのものしかなかった。

 これに豆球を4個。一度は白色発光ダイオードにしようかと思ったんですが発光するスペクトルがちょっと気に入らなかったので豆球にしました。
 で、あとは内部に塗る乱反射する塗料。

 まず、発泡スチロールの中を600番のサンドペーパで磨きます。そのあと1000番との事だったのですがそれは面倒だったのでキャンセルしました。
 で、塗料をスプレー。
 ダイソーの引廻鋸でサクサク穴開けて、豆球用の穴開けて。

 穴に豆球押し込んで配線して半球を両面テープで接合して出来上がり。

 間抜けなデス・スター?盆提灯になりそうな勢いだな。
 両面テープ使ったのは後で何かあった時にバラセルように。内部の再研磨、塗装とかね。

 取り敢えずコンデジで中を撮ってみた。オレンジ色のなんとものっぺりとした写真。

 で、これから設置して試してみらんとイカンです。
 先月撮ったサソリ/射手と何日か前に撮った4カットでどれぐらい効くものかやってみようと思っています。