2013年

 今年一番の話は、星ナビに掲載されたことかな。

 これにはびっくりしたし、自信にもなった。同じ撮影日のカットで天ガに投稿して通らなかった方の写真のほうが自分的には好きなんだけど、まぁそんなものかなと思う。

 撮り方としては24mm乃至35mmのレンズでAPS-CでソフトフィルタをかけつつSC64を使ったものとSC64を使わなかったものをコンポジットして撮る方法が自分の中で確立されてきた。これはほんまかさんのHPで勉強した。あと、CAMP2012でのよっちゃんさんのホワイトバランスの話も写真には入れている。
 赤道儀にK-ASTECさんのGF50を導入したのも大きいかもしれない。あれはよく考えられていてガッチリとしている。今のところ135mmまでしかガイドしていないけど、200mmは確実に問題なくガイドすると思える。あと、135mm程度ではノータッチでも概ねきっちりガイドする。はるかに短い24mm程度だと全くと言っていいほど星が流れないのでコンポジット枚数を稼ぐことができる。長い総露出時間が確保できるので写真が滑らかになり結構キツイ処理にも耐える。
 それとフラット撮影用の積分球作成。あれは役に立った。広角系のレンズを使うと周辺減光が気になるが、少なくとも周辺減光は確実に補正されるようになった。24mmあたりでもかなりの平面性を確保できるようになった。

 写真はBorg67FLフラット撮影するぞの図です。このブログのために撮ったもので実際にフラットは撮ってません。

 もう一つはレンズヒータ。
 これは撮影枚数を稼ぐのに重要。と言うか、撮っている最中にレンズが結露することほど腹が立つことはない。空は完全なのにレンズが結露してそこで撮影を断念せざるを得ないのは本当に悔しい。
 特にフィルタホルダをレンズの前につける方法だと通常のレンズヒータでレンズだけを温めてもフィルタには熱が届かずフィルタが結露する。この辺りは以前に書いた。
 まぁ、これで成功に接ぐ成功というわけには行かなかった。問題として残ったのは構図を決める自分の能力で、先日も冬の大三角を撮ったところ、冬の大三角自体は概ね入ったんだけど、エンゼルフィッシュの背びれが派手に切れてしまうという失敗をしてしまった。綺麗にできたんだけどねぇ。

 夏の大三角の時も北アメリカ星雲を切っちまって作品にならなくした。必ず一回はやらかす。ちなみに星ナビの作品は一ヶ月後の撮り直しだ。今回撮影して未処理なペルセウス座もそう。
 構図については撮影前に多少周辺を入念にチェックしておくなど事前の調査が重要だなと深く反省している。だって、失敗したら時間の無駄だよ。

 来年は、24mm、35mm等の広角系での撮影を継続するのと、50mm標準や85mm等の短い望遠などでの撮影もしてみたいな。まぁ、このあたりはレンズの購入が必要です。
 あと、先日衝動的に購入したBorg67FLのオートガイドを試してみようと思う。GF50は赤緯方向のみオートガイドが可能なので試すということで。
 Borg67FLで何が撮りたいか?さて、何が撮りたいんでしょうねぇ。
 まぁ、あまり小さくない広がりのある天体で135mmじゃ少し迫力にかける天体かな。

 カメラは冷却CCDに毎度ピクピク来てるんだけど、センササイズがAPS-Cに近いものはFLIのものしか知らず、価格にぎょっとして手が引っ込んだ状態。最近はフルサイズの冷却CCDも結構安価で、FLIのAPS-Cに近いサイズの冷却CCDに手が出せるんだったら、フルサイズの冷却CCD買ってレンズ買い直せるなといった感じ。
 これまで所有したカメラは20D、40D、7D、KissX4等CANONAPS-Cで、その画角が頭に入った上でレンズなどを揃えてきている。フルサイズ機は昔から欲しい欲しいと思っていたんだけど自分のセンササイズはAPS-Cだと思い込んだら、フルサイズ機としてはリーズナブルな6Dはあるけど今更フルサイズ?と言う思いも出てきた。
 まぁ、そう言いながらも衝動的に6Dをポチる可能性も無きにしもあらずといった感じです。
 ということで、カメラは当分はX4で行こうかと思っているけど、自分の中の何処かが壊れたら別なものに手を出す可能性も無いわけじゃない。