Astroart6とQHY11の接続 on Windows10

 QHYCCDのEZCAPでQHY11のカメラコントロールは出来るんだけど、なんだか使いづらい。複数枚撮影するときに諸元をファイル名に埋め込みながら自動で連続撮影って出来んのかなとか思った。BackyardEOSの自動撮影機能に似たようなふうに出来るのか出来ないかわからなかったけどスクリプトが書けるらしいのでそれで何か制御できるんかなと思ったりもした。ASCOM制御なんだけどまぁこれまでの環境をそのまま使うとすればカメラコントロールだけなのでホントは買わなくても良かったかもね。
 冷却CCDを制御するのはMaximDLとかあるけどお値段が高いので却下で、QHY11を買った時にK-ASTECさんから紹介してもらったけどEZCAPでも十分じゃね?と言うことになって結局買わなかったAstroart6を買った。
 日本の代理店さんからの購入だとなんだか27,000円とか書いてあった。本家本元のサイトに行くとそんなに高くない。ドル決済とユーロ決済があって円に換算するとユーロのほうが安かった。結局ユーロで買ったんだけど税金込みでPaypalで145.80 EUR。その時のレートとPaypalの手数料やらなにやらで日本円で\17,756 JPY。1万円ぐらい得したのかも知れぬ。

 購入当日の深夜にメールで送られてきたURLからファイルをダウンロードし、送られてきたライセンス情報を入力してAstroart6のインストール自体は終了。
 一方のQHY11のドライバ類はPCがWindows8.1だった頃に入れたやつがWindows10になっても動いていたのでこれで簡単に動くんかなとマニュアルも読まずにAstroartを動かしたら何も認識しない。

 AstroartでQHY11を動かすのに必要なインタフェースはASCOMで、ASCOM系を何も入れていないので認識するわけもなかった。
 仕方がないのでQHYCCDのサイトのQHY11のマニュアルとAstroartのcamera ControlとかPluginとかを調べて回って分ったのが
1)ASCOM Platformがいる。最新を入れるように、みたいなことが書いてあった。→最新は6.2
2)QHYCCD側にもQHY11をASCOM Platformと繋ぐQHY11用のASCOMインタフェースがいる。→V3.5が最新。
3)Astroart側にCCD Libraryがいる。
 まず、ASCOM PlatformをインストールしようとしたらWindows Installer 3.1が無いと言うエラーが出て行き詰まった。
 調べてみたらASCOM Platformの最新版はWindows7 or XPまでの対応、でWindows10にインストールされている.NET Frameworkではバージョンが違う。らしい。.NET Framework 4.Xか.NET Framework 3.5.1が入ってないとダメということで、Windows10では.Net Framework3.5.1で動かす必要があるとのこと。これはMSのHPで調べて.NET Framework 3.5.1を入れた。
 そこから再びASCOM Platformをインストールした。
 ここで注意しなければならないのは管理者権限でインストールしなきゃ後々困ったことが起こるらしい。
 と言うことで、.NET Framework入れたら.NET Framework系のエラーが出ることもなく、ASCOM Platform6.2のインストールは完了。
 続いてQHY11のASCOMインタフェースドライバのインストールを管理者権限で。これはTOMITAさんのHPからダウンロード。
 最後にAstroartのCamera Controlから(よく覚えてないけど)確か一番上の「Camera Interface - Version 6.01」をダウンロードして解凍してAstroartの実行ファイルが入っているフォルダに解凍した中身のpiccdgui.dllをコピー。


 途中の確認方法としてはASCOM PlatformとQHY11のASCOMドライバがインストールできた段階で、ASCOM Platformインストール時に同時に出来るASCOMのProfileExplorerを開いて「Camera Drivers」のところに「ASCOM QHY11S Camera」と出ればASCOM PlatformはQHY11のASCOMドライバーを認識できているのではないかな。
 ここまで書いてきて思い出したのはAstroartのサイトの「Camera Control」の中の「ASCOM generic (Atik, QHY, Orion, ASI, etc.) - Version 1.50 」もダウンロードしてdascom.zipの中の「d_ASCOM.dll」と「g_ASCOM.dll」もAstroartの実行フォルダに入れたような気がする。コレを入れたことでAstroartの「CCD Camera Control Panel」の「Setup」タブの「Imageing/Guide Camera」のコンボボックスに「ASCOM」が出るようになったような記憶がある。


 で、piccdgui.dllのAstroart実行フォルダへのコピーまで済んだら、Astroartを立ち上げてみて「プラグイン」-「CCD Camera」をクリックすると「CCD Camera Control Panel」が出て来る。

 「Setup」タブの「Imageing/Guide Camera」のコンボボックスで「ASCOM」を選択しSetupを押すと「ASCOM 6 Camera」ダイアログボックスが表示される。

 そこの下の方の「Connect」ボタンを押すと「ASCOM Camera Chooser」が出てきて「Properties」を押すと「QHY11S Setup」ダイアログが出てくる。

 あとはダウンロード速度とかGAINとかOFFSETとかをそのダイアログで設定すれば概ねオシマイ。
 確か記憶によると「Connect」ボタンを押す段階かその次ぐらいまで進めるためにはQHY11の電源を入れてUSBでPCに繋いどかなければエラーが出たと思う。

 ここまで行けばAstroartとQHY11は繋がったと言うことで。
 このあたりのことを日本語で説明しているサイトを探しだせずに少しのたうってみたけど、他の人達は英語のサイトとか読んでチャッチャカやってるんだろうね。凄いな。
 さもなくば詳しい人とか販売店にリアルで訊いてとかなんだろね。