DL103SA

DENONのDL103SAをプレーヤに取り付けた。ターンテーブルはPioneerのPL-50。ダイレクトドライブの製品の中では安価な割にはなかなか良い製品である。トーンアームはSAEC 407/23。昔のSAECが無くなった後にオーディオ屋さんで中古で売っていたものである。ヘッドシェルは別途新品で買った407/23のものを使った。
最初に針を置いたレコードはBILLY JACKSONのTHE WELLPARK Suite。
針の素性は非常に良い。SNが良くて凄く静かだし、なによりスピードが速い。これはストリングがいいのではないかと、SUPER GUITER TRIOのFRIDAY NIGHT IN SAN FRANCISCOをかけた。スリリングなギターが凄い。
103固有の上下が寸詰まりになったような音がせず、上にも下にも素直に音が伸びている。こんな針が作れるんだと言う印象である。音自体はあっさりとしてるが、原音再生と言う意味ではortfonのSPU-Aよりもメノウ光悦よりも上を行くかもしれない。
ただ、逆を言うと音自体に潤いが無く楽しさもないのかもしれない。味も素っ気も無いと言えるかもしれない。
ただ、私的にはレコードに入っている音を素直に出してくれればよいと思っているのでこの針は良い針だと思う。
まだ、針を動かし始めたばかりなのでこれからエージングが進んでゆくと印象が代わってくるかもしれない。