QHY11ファーストライト


 発注して届いたのが最近。それは理由があってバーダーのフィルタの入荷が遅れただの光軸やらスケアリングの調整がこの夏から初秋による空が晴れないために遅れに遅れて、それで3W程度前に何とか届き、その後鏡筒バンドとかの再手配を行ったりナニやかにやで2W前ぐらいからいつでもファーストライトが出来る状態になった。
 機材はQHY11と言うモノクロの冷却CCDカメラとCONTAX645用の45mmディスタゴンF2.8にKIPONのアダプタ。
 上の写真は昨夜のファーストライト時の写真。架台はGF50で同架はしているけど今回は稼働していないオートガイダのLodestarの望遠鏡であるミニボーグがちょっと見えている。

 CCD温度は-15℃設定。露出時間がどれぐらいか良くはわかってないので600sとかでやってみたんだけど、久しぶりの自宅の庭での撮影で東の空は福岡市の街明かりでこんなにもカブリが酷かったんだなと。Lフィルタ使って撮ったら画角の下半分が完全に真っ白けになってしまった。

 気を取り直してフィルタをHαに変えてナローバンドでぎょしゃ座を撮った。

 これが上のシステムの画角。
 吐出されたFitファイルをSI7に喰わせて福岡市の灯りに依るカブリの補正をかけた後Tiffで吐いてCS5に持ってきてあとはいつもの処理の後半部分でやり方で処理した。ダークとフラットは撮ってない。
 右上と左下が暗いのはこのシステムの周辺減光なのかそれとも元から暗いだけなのか。
 あと、CCDのサイズは概ねAPSサイズなのでイメージサークルが大きいCONTAX645カメラのレンズを使ってその真中だけを取り出したら星像はきれいなんじゃないかと思ったけどどうなんだろか。こんど手持ちのSIGMAの50mmで撮って比較してみようかなと。

 写真本体は真ん中辺りに勾玉星雲とかその手の赤い星雲が(白黒で)写っている。SC64+改造X4で撮った時よりもディテールがしっかりしている。こりゃ行けるなと思う。

 撮影時に問題になったのは今回自宅での撮影にもかかわらず100Vが準備できず全システムがバッテリー駆動になってしまった。保つだろうと高をくくっていたところ撮り始めてから5時間でバッテリー切れでPCが止まってしまった。冷却CCD駆動用とPC用で大量の電力を使うみたい。自宅では100V駆動。遠征時は自動車を電源にしなきゃならんのかな。
 撮影自体はPCを使ってすべての設定を行うので今までのX4より操作は格段にやりやすくなった。
 あと、コレまでのAPS-CからAPSになって画角が広がった。これまで24mmで取っていたものを35mmでとかそんな感じになるのかな。

 何にしてもLRGBをひと通り撮ってカラーをひとつ仕上げてみたいな。
 数年越しの夢がかなったのでこれから頑張ってゆこうと思うよ。