さそり座

CANON EOS KissX4(改造) SAMYANG 35mmF1.4 (Astronomik UV-IR-Block)
LEEフィルタ ソフトNO.1 F4 ISO3200 90秒 16枚コンポジット
TG-SP2赤道儀にてノータッチガイド
2012年3月27日撮影。撮影地は熊本阿蘇外輪山南麓。
PhotoShopCS5にて現像

 サソリ座。
 天の川が写るまで露出をかけると元々小さい輝星が完全に埋もれてしまうけど、ソフトフィルタを使ったのできっちり自己主張をしている。
 星の位置関係は下の絵の通り。

 いつもは強調する赤い散光星雲たちはこの写真では逆に自己主張できていない。サソリの針であるシャウラの右斜め上には彼岸花星雲と出目金星雲があるんだけどこの写真ではその痕跡が微かにあるだけ。まぁ、この写真はそれが目的じゃなくてサソリの星々の位置関係を明確にすることだからそれはそれで一応の目的を果たしているのでまぁ良いとするかと。
 天の川上にある暗黒星雲はまぁ写っているし、アンタレスがあるさそり座の心臓部に向かう暗黒星雲の貫入も写ってはいる。

 サソリの下の方はまだ高度が足りなかったせいで大気の影響を受けて少し緑がかっていたんだけどそれは補正した。補正をしないで済む状況でこの領域も撮ってみたいな。

 これを撮ったのは午前3時頃かな。午前3時で登りかけのサソリを無理矢理撮ったのは、このサソリ座と次のいて座の一番の撮影好機は丁度梅雨の時期にかかって上手く撮れないことが多いので。昨年もダメだったし。それに4月、5月も好天に恵まれる保証がないからね。

 4月、5月に遠征出来た時の目的はこのさそり座の心臓部であるアンタレス、M4周辺の撮影をすること。実はこの領域は様々な色が入り交じって超美しい領域である。他の人の撮ったものを見てどれほど憧れたことか。今回は35mmで撮ったら天の川が明るすぎてこの領域を強調しようとすると天の川が飛んでしまいそうなので強調はしていない。そもそもそれほどは写っていないと思う。
 次はこの周辺を135mmで行ってみようと思っている。

 あと、M4は球状星団で結構大きくて明るいので拡大写真を掲載したいんだけど、拡大すると結構流れているのがバレバレになってしまうので拡大写真は無しということで。