自炊について、その後の雑感
今年2月5日のエントリで自炊について書いたけど、あれからはや10ヶ月を過ぎた。
ちまちまと作業を続け今自炊が完了した本は888冊、278,834ページになった。家の中で自分の部屋以外にのさばっている本は殆どなくなった。
2ヶ月に一回程度家から排出される本の残骸は車のカーゴスペースに何段か積みあげる。既に5回ほど集積場所に運んだがあれだけの量を廃棄した割には、自分の部屋の本棚の本は減ったという実感はあまりない。
まぁ、ひとつは相変わらず本を買っているわけで買った本を自炊しながら以前から本棚の肥しになっている本も自炊するので思うほどは減らないように見えるんだと思う。
本って日にちが経てば経つほど紙が黄ばんでくる。黄ばんでくると自炊した時に黄ばんだ所が影響を与えるのでなるだけ黄ばむ前に処理したほうがいいのかななど思う。
読書環境は一変した。
購入した本はまず切断しスキャナで読む。PDF化して体裁を整えたり右綴じ化したりしてディスクに蓄え、そののちiTunes経由でiPad2に喰わせる。一時、Dropboxを使っていたがiOSが5に上がった以降挙動が変わって使いにくくなったので今ではiTunes経由に戻ってしまった。
読書環境は基本的にiPad2である。64Gの3GナシのiPad2。今何冊入っているだろう。数えてみたら239冊入っていてまだ半分ぐらいは空いている。
確かにiPad2は本を読む時には手に持って重いと感じるデバイスではある。だけど、電車の中で立って吊革につかまって片手でiPadを保持しながら平気で30分ぐらいだったら読んでいる。重いという問題があるにせよあたかもiPodが大量の音楽を持ち運べいつでも聞ける環境を提供してくれるのと同じようにiPad2は読みたい本をいつでも読める環境を提供してくれている。
文庫本などは自炊してiPad2で読むことにより元の文庫本より字が大きくなり近年進行してきた老眼対策にも一役買ってくれている。
他の人はどう考えるかは知らないが自分にとっては理想的な環境が実現できた。
保存ファイル名
自炊した後にとっておく際にPDFファイルにつける命名規約は以下のとおり。
書籍名-作者-出版社or文庫や新書のシリーズ名-ISBN(ISBN番号).pdf
例えば、「シドニアの騎士2-弐瓶勉-アフタヌーンKC-ISBN978-4-06-310633-6.pdf」みたいな感じ。
巻の番号を全角にするか半角にするかとか巻数として2ケタを確保するかどうかなどそのへんの細かいフォーマットはまちまちだな。
ファイル名の管理はgoogleドキュメントのスプレッドシートでやっている。関数を使えば別のフィールドに書籍名と作者などを別にできるので分類がしやすい。
本読み環境
デバイスはiPad2。別にiPad2じゃなくても良かったんだけど、見栄かな。
タブレットいえばDOCOMOかiPadみたいな視野狭窄状態のなかで、iPad2は3Gなしの選択が出来たからiPad2にした。3G回線契約を増やすのも嫌だったし、先々は携帯をスマホに変えてテザリングしようという野望があった。が、当座はスマホはやめにした。自分はガラケーとWifiルータの契約をしているけど当初はWifiルータの契約をうち切ってガラケーをスマホに替えようと考えたんだけどスマホにすると現在の契約よりも月の支払いが増えるし、スマホを購入するにもまぁカネがかかる。それよりもWifiルータにバックアップ電池付けて引っ張れるところまでこれで運用したれと言うことで電池を買った。
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話が逸れた。
本読みのAppはBookmanを使用している。
今のところ、殆ど文句はない。
少々でかいPDFも何事もなかったかのように表示してくれる。
スキャンの仕方
表紙とかカラーの意味があるところはカラーでスキャンする。
あと、本の内容って基本的に白黒だけど、その白黒をScansnapのグレースケール(Scansnapの設定ではグレー)で読み取るか白黒で読み取るかでいろいろ違ってくる。
グレーは内容に挿絵が付いている場合に使用する。白黒でやると例えて言えばFAXで絵を送受信した時のような感じ黒く潰れるか白く飛ぶかのどちらかなので絵が見苦しくなる。一方、白黒は文字情報のみの場合に使う。出来上がりで背景の紙の黄ばみがグレーに染まることもなく出来上がったファイルのサイズもかなり抑えられる。
どちらを選ぶかは元々の本の状態次第。文庫本で挿絵がなくて内容が白黒で読み取れたものは10Mぐらいのサイズで収まる。
サイズに関しては小さくする方法が検索するといろいろ出てくるが、ディスク自体の価格が下がった上にiPad2等のデバイスの記憶容量が大きいのでいろんなリスクを背負ってまでしてサイズを小さくすることにメリットを感じない。