ペルセウス座

CANON EOS KissX4(改造) SAMYANG 35mmF1.4 (Astronomik UV-IR-Block)
LEEフィルタ ソフトNO.1 F4 ISO3200 180秒 6枚コンポジット
RAP2にてフラット補正 PhotoShopCS5にて現像
11月25日撮影。撮影地は熊本阿蘇外輪山南麓。

 慌てる必要がないのに慌てて構図が悪くなった。
 それ以外はこういう写真もいいかなーと思う。

 ペルセウス座自体はもっと左上があるんだけど、取り敢えずこの写真の範囲に、いろんな天体が写っている。
 左上に隣り合って星が密集しているのは二重星団と言う散開星団カシオペア座との境界近くでh+χ(エイチカイ:エックスじゃない)と呼ばれたりもする。NGCにも載っていてNGC869とNGC884。秋になったら一度は狙ってみる天体です
 真ん中の白い明るい星はペルセウス座のα星でミルファクと言います。周辺に細かい星が集まっているのはMel.20と言う散開星団です。二重星団などに比べるとかなりバラけ気味ですのでパッとはしませんが写真に撮ると天の川の微光星の中に少し明るい星が連なっていて私は好きな領域です。
 右のほうの赤いのはカリフォルニア星雲という散光星雲で、形がアメリカのカリフォルニアに似ているからその名が付けられています。NGC1499。Sh2-220。秋の赤い散光星雲で見つけやすいので撮る人は多いです。
 最初はカリフォルニア星雲とMel20が写ればいいかと考えたんだけど、出来上がってみたら二重星団まで写っていて、右側が空いているのにもっと左上まで画角を振って撮ってればよかったなーと、少し残念です。

 ペルセウス座は数年前に私が天体写真を始めた時に現れたホームズ彗星が大増光の後に横切っていった場所で非常に馴染み深い場所です。あの頃は毎夜のように庭にカメラを出して撮っていました。その頃の写真は機材もなく技術もない状態で撮りたいという気持ちだけで撮った写真で、今見ると恥ずかしいような出来なのですがその頃の毎夜のワクワク感だけは今でも覚えています。今でも技術的には全然まだまだなのですが、その頃の気持ちを忘れないようにやってゆきたいですね。

 今回、ソフトフィルタをかけた写真と書けない写真を二種類撮ってみました。
 何を撮ろうと考える中で、赤い星雲もいいけど他にもある散開星団やら球状星団、銀河などを星座の中に散りばめた形で撮って行けたらいいかなと最近考えるようになって来ました。星座の形をはっきりさせるためにはソフトフィルタも良いかなと思い、ソフトフィルタありと無しで11月25日は撮ってみました。カシオペア座やら構図の崩れたペルセウス座がソフトフィルタありで、ぎょしゃ座とふたご座が無しのパターンです。
 ソフトフィルタ無しでもsamyang35mmは輝星が光芒を引くのでそれなりに輝星が目立っていいのですが、やはりソフトフィルタをかけたほうがよりはっきりします。また、星の色もよく分かります。正直ソフトフィルタありはうるさい感じではありますが見方を変えれば豪華でいいなと思います。
 ド派手な星座ばかりじゃありません。地味な星座もそれなりに分かるように撮ってみたいなと思います。