フラットフレームについて

 天体写真を撮った後、処理をかける前に行う前処理にダーク減算とフラット補正がある。
 自分は最初からRAPでダーク減算の処理を始めたのでRAP以外の方法でこれらの前処理を行ったことは殆ど無い。
 最近気がついたのがそれなりにフラット補正をしたらそのあとの画像処理が楽だということ。と言うことでいろいろ調べていたら自分がまぁ納得できた方法としてRAP2のベイヤマージを使ってフラットフレームを作成する方法があって、それを採用していた。
 自分がやっている方法としては基本的にISO100で真っ白い液晶ディスプレイに向かってシャッター速度を変化させることで明るさが違う写真を撮っていって、その写真の中から対象となる写真の暗い部分の赤の強度と緑の強度と青の強度が合う写真をピックアップしRAP2でベイヤマージをしてフラットフレームを作成するやりかたです。
 この方法はシャッタースピードが結構飛び飛びなのでこれという明るさのシャッター速度の写真が見つからずに比較的遠い数値の写真を使ってベイヤマージをしなければならないことがあり、それがその後のRAW現像などでグレーのバランスが取れない原因になっていたりしたと思っています。

 現在はHPの背景色のR、G、Bを00〜FFの範囲で独立して変えられるようにしたjavascriptのページを使い、そのページに向けてカメラをセットし対象となる写真のヒストグラムとページを撮っているカメラのヒストグラムが概ね合うような画面をjavascriptのページのRGBの各値を調整して作成し、そのページの写真を取ることでフラットフレームにしている。

 実際にフラットフレームを撮っている状況がこれ。

 表示されているHPの左上隅にRed、Green、Blueの各色の値を00〜FFで入力できるTEXTボックスがある。

 確認は右側のヒストグラムで実施する。

 一番下のヒストグラムは処理対象のRAWファイルをPhotoshopCS5のCameraRAWで表示したもの。その上のもう一つのヒストグラムはEOSUtilityのリモート撮影を使って表示させたものです。

 今回のぎょしゃ座はRGBもSC64もこの方法でフラットの作成を行った。
 まあ、概ね合っていると思うけど。

 自分としては他の方法も興味があって、特にEL板を使って撮るやり方は具体的な方法がわかれば、自分に合えばやってみたいと思う。

 ちなみに背景色を変化させるページの拙いソースは以下。
 これをメモ帳とかにカット・アンド・ペーストして保存するときの拡張子を.htmlか.htmにすれば多分動くと思う。

<html>
<head>
<title>FLATFRAME</title>
</head>
<Body>
<script type="text/javascript">
<!--
function colordisp(){
document.bgColor = "#" + document.F1.T1.value + document.F1.T2.value + document.F1.T3.value ;
}
// -->
</script>

<form name="F1" action="#">
R:<input type="text" name="T1" maxlength=2 size=2><br>
G:<input type="text" name="T2" maxlength=2 size=2><br>
B:<input type="text" name="T3" maxlength=2 size=2><br>
<input type="button" value="DISP" onclick="colordisp()">
</form>
</body>
</html>