カシオペア

CANON EOS KissX4(改造) SAMYANG 35mmF1.4 (Astronomik UV-IR-Block)
LEEフィルタ ソフトNO.1 F4 ISO3200 120秒 6枚コンポジット
RAP2にてフラット補正 PhotoShopCS5にて現像
11月25日撮影。撮影地は熊本阿蘇外輪山南麓。

 カシオヘアを中心に。周辺には赤いHα領域が点在している。また細かな散開星団がアチラコチラにある。銀河の中で微光星が散らばり見飽きない。

 いろいろ初めてづくしの遠征。
 まず、場所は阿蘇外輪山南麓の清和高原天文台の近く。福岡から高速使って概ね3時間強。
 広場の周りは何も無い星撮り好適地。一番近い都市は西にある熊本市だけど22時頃には光害をあまり感じなかった。西に沈むデネブがギリギリまで見えていた。昨日は新月ということもありまー暗かったよ。
 銀河は白鳥座のあたりが眼視出来るのは当然としても、カシオペアは未だ見える、ペルセウスあたりが限界かな。ぎょしゃ座あたりでは残念ながら銀河は眼視出来なかったよ。
 次に、カメラフィルタ。光害になる灯りが無いのでいつものLPS-P2フィルタは外しAstronomikのUV-IR-Blockフィルタを付けた。画像取り込み後の現像でどうなるかと思ったけど何とか色温度2000度で処理できた。
 で、レンズはこれが対空はファーストライト。噂の韓国メーカのSAMYANGの35mmF1.4。11月16日の記事で紹介したけど、絞ったほうが星像にいいのでF4.0で使用した。
 他にもピント合わせにはスケールルーペを使ってカメラ背面の液晶に表示される星を拡大してピント位置の確認をした。これは結構効いたかもしれない。

 で、SAMYANG35mmF1.4はなかなか良い感じ。APS-Cの四隅に近い部分から徐々に収差の影響が現れる。けど、気になるかと言ったらそれほどでもない。F4まで絞れば周辺減光の影響もあまりない。結構シャープに撮れる。MFで絞りまで付いているけどこれは星撮り用にはいい。

 カシオペアで周辺部の収差の影響を確認しようと思ったけど、輝星を肥大させるために入れたソフトフィルタが星像を少しボケさせているので今日は公開できない。

 最初から明るく写っていたのでいつもの処理はあまりする必要はなかった。むしろ、Hα領域の彩度を上げるとか、背景を暗くするとか、そう言うことに腐心した。