一年前のオリオン座の再再処理


 同じ写真の再処理写真ばかりの掲載で申し訳ないです。
 魔女の横顔星雲が写ってるかなという疑問から昨年の11月に撮ったオリオン座の写真の再処理を始めて2回目。
 昨日はコントラストの明るさ側を上げることに腐心したが、結局少し暗い側もいじった。今回は明るさ側は程々にして暗い側を中心にいじってみた。
 と言ってもいつも不自然にならないと思われる程度に明るい側を明るくし彩度を上げることに腐心しているのでそちらの処理をやってもいる。
 もともとのRGB画像とSC64画像が明るすぎるのでRAWから取り込む時に明るさを落とした。そしていつものような処理を行った上で暗い側をいじってみた。具体的には暗い側をいじると言うより彩度に着目したマスクを造り彩度が低い側をトーンカーブで触った。そんなに大きく動かしたわけではないが驚くほど暗い側がより暗くなった。
 面白いことに(この写真では魔女の横顔には見えないが)魔女の横顔星雲も昨日より強調されたし、オリオン座の中のHα領域もより際だたせることが出来た。

 3つを並べてみた。
 狙い通りに左端から真ん中は明るい部分が強調され、真ん中から右端は暗い部分がより暗くなっている。そのおかげでオリオン右側の淡いHαが浮き上がってきている。
 オリオン座の西側は星が少ないんかなー。まぁ、確かに西側に行くに連れて冬の天の川からは遠ざかるかな。
 で、何より気に入らないのは星が五月蝿いこと。
 これには2つ要因があって、ひとつめはピントの山を捉えきれていないため星像が肥大化している。2つ目は画角の隅の方は収差の影響が顕著に現れていてそこに暗い対象を際立たせるような処理をかけたために収差の部分も明るく強調されてしまったため。
 まぁ、ひとつはピントの山をきちんと捉えること、もうひとつは絞ること。だけど、ピントの山を捉えるのってかなり難しいんだよなー。Bahtinovマスクの絵をいつもはX4の液晶モニタで最大に拡大して見ているけど、画角が大きくなるに連れてよく見えなくなる。スケールルーペで拡大して見るかなー。
 絞りの方はこの絵がF2.8だからF4とかまで絞ればもう少しナントカナルのかな。SC64では絵が暗いためか殆どわからないからF2.8ぐらいでいいのかな。

 ちなみに魔女の横顔はリゲルの西、リゲルの北西にあるクルサの南のうすーい星雲です。だと思います。
 あと、エンゼルフィッシュ星雲はSh2-264、バーナードループはSh2-276、魔女の横顔はIC2118です。