バラ星雲(NGC2237-9、NGC2246、NGC2244)

CANON EOS KissX4(改造) BORG 71FL+マルチレデューサ×0.7 280mm相当(LPS-P2-FFフィルタあり)
ノーフィルタ ISO1600 90秒 8枚コンポジット
SC64フィルタ ISO1600 180秒 4枚コンポジット
RAP2にてダーク減算/フラット補正 PhotoShopCS5にて現像
10月26日撮影。撮影地は福岡。

 NGCカタログではNGC2237-9、NGC2246、NGC2244の合わせ技となる散光星雲。ああ、NGC2244はバラ星雲の中心にある散開星団の番号でした。
 NGC2244はNGCカタログの他にメロッテカタログのMel47と言う番号が付いている。
 天体に付けられた番号はいろんな種類がある。有名所ではメシエカタログ。フランスのメシエさんが彗星を探す時に紛らわしい天体を間違えないように番号つけたのが始まりとやら。最近私がご執心なのがシャープレスカタログで、赤い星雲が結構網羅されている。Sh2-240と言うおうし座にある超新星残骸が撮りたくてそれがきっかけかな。まだこの夢は果たせてない。あと、散開星団だけ集めたメロッテカタログとか。NGCとかICとかも有名なカタログ。
 まぁ、誰かが何かの目的のために番号をつけたのが流通している。
 将来自分が撮った天体に撮った順に番号つけて公開して誰かがその番号を利用してくれたら、higurasias-1はバラ星雲とかがこの世界で流通するかもしれない(しないよ)。

 10月28日に撮影したカットもこれでオシマイ。
 いろいろ反省がある。
1)オートガイド
 なんとかしなくちゃな。安定しない。640mmで30分ガイドしても小揺るぎもしないこともあれば、280mmでたかが1分半とかでひょいひょい動いて回って台無しにすることもある。ガイド鏡などは同じ物を使っているのでガイド星の選択とかプログラムのパラメータの追い込みとか、いろいろ考えなきゃな。
2)SC64での撮影
 波長による屈折率の違いを理解してなかったのが大きい。次はミスらんぞとの決意も硬く。ただ、暗ーいSC64でどうやってピントを出すかは課題だな。Bahtinovマスクは暗くなるし使えるんかなと心配。
3)露出時間
 結構いい加減に決めている。試写して暗い中でX4の液晶で見るとやけに明るく写っているように見えるが、PCに取り込んで処理すると針のように細い(とは言いすぎだが)ヒストグラムとなりがっかりする。
 撮影したソースに階調がなかったら処理は困難を極める。と言うか、どうすることもできない。
 何度も書くけど、写っていないものを表現することはできない。そこで描いたりし始めるとそれはもう写真じゃない。(少なくとも自分的には)どうやってX4の14bitと言う階調を活かしきるか、最適なISOと露出時間の選択は光害問題も含めて今後の課題ですね。

 まぁ、何にしても今回の反省を生かしつつ次の撮影のため牙を研ごうと思う。