今年2度目のM31

CANON EOS KissX4(改造) BORG 71FL+マルチレデューサ×0.7 (LPS-P2-FFフィルタあり)
ノーフィルタ ISO1600 90秒 16枚コンポジット
RAP2にてダーク減算/フラット補正 PhotoShopCS5にて現像
10月26日撮影。撮影地は福岡。

 撮影時間が取れたので撮影した。今回はBORG71FLとマルチレデューサ×0.7のファーストライト。
 そもそもBORG71FLはこのレデューサと組み合わせて使うつもりで購入した。300mm前後の焦点距離のレンズが星撮り用に欲しかったから。
 71FLの焦点距離400mmにレデューサの倍率をかけて280mmの天体専用レンズです。Fは概ね4。
 使ってみたら画角の角までシャープです。71FL単体のように画角の60%より外側の収差が酷いということはない。前回の写真はトリミングしたが上の写真はトリミングはしていない。
 71FL+☓0.7レデューサは文句なしです。
 ただ、自分が使っているこのセットはBORG推奨のフロントヘリコイドではなくヘリコイドはリア側に持ってきている。
 ヘリコイドを後ろにして合焦させるための組み合わせをTOMYTECに問い合わせたところ、「推奨はしない」と言う少し強めのメールが帰ってきたがそれでも組み合わせは教えてくれた。
 その組み合わせはフルサイズでは周辺がケラれるとのこと。私はAPS-C使いなのでケラレはせんだろと使ってみたらケラレはしなかった。ただ、若干周辺減光がきついかなーと言う感じ。
 もう一つの欠点は、ヘリコイドの動きである。TOMYTECの中川さんからのメールにはヘリコイドが後方に付いている場合ヘリコイドの動きが渋くなるとあった。
 実際使ってみて、まぁ、確かに渋いけど、拡大撮影をするためのSD-1で鳥や月を撮影した時の渋さからすれば天国のようなものだった。SD-1での撮影ではヘリコイドは殆ど動かなかったからねー。
 まぁ、ヘリコイドが軽いに越したことはないからフロントヘリコイドも検討する。ただ、まぁまた出費になるんでもう暫く先かな。

 周辺減光に関しては今回は初めてRAP2のフラット補正を使ってみた。
 以前も使おうとしたけど、行き当たりばったりでやったら処理後の画像には何も写ってはおらず、使うのを諦めていた。
 今回はあちこちのBlogをあたり使ってみた。
 感想は、ダークも大概奥が深いがフラットも深い。フラットを撮る過程で干渉系のフィルタは近接散乱光を撮影したら色ムラが出るということを初めて知った。
 あと、フラットのダークとか。今回フラットのダークはやらなかったが、やったほうがいいかもしれないなと。
 フラット補正をやったお陰で周辺減光は嘘のように取れた。あと、色ムラもかなり改善した。残った色ムラはPhotoshopの処理で消した。(少し取りきれてないけど)

 これまでフラットはわからなかったのでやって来なかったけど、これからは処理工程の中に入ってくる。超面倒だけど。
 先日撮った未処理の写真の処理が終わったら、小浜島の分も対応しようかな。

フラット補正:対物レンズからCCDまでの間で発生する周辺減光やら色ムラなどを取る手法。写り込んでしまったCCDに付いているゴミも取れる(ことがある)。