射手座付近 in 星野村(20090523再処理)

改造20D SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO /HSM 33mm (LPS-P2-FFフィルタあり)
ノーフィルタ F4 ISO3200 180秒 4枚コンポジット
ダーク減算なし PhotoShopCS5にて現像
2009年5月23日撮影。撮影地は星野村 星の文化館下。

 昨日、再処理公開した領域の左側というか東側というか。この写真のもうちょっと下の方にサソリの尻尾の先がある。
 この領域は先日小浜島で50mm−X4で撮った領域の少し上になるのかな。違いは高度とLPS-P2フィルタの有無。LPS-P2フィルタが入ると仕上がりが赤くなるとのことで、昨日のも今日のも少し赤い方向によっているのかもしれない。これでも赤を薄める補正はかけたんだけどね。
 これも当初の公開時点ではもっと暗くなってしまっていたよ。

 処理方法は、ダークなしでWBを粗粗あわせて現像してコンポジットして、暗部のWBで全体をあわせて、青ハロ/赤ハロをとって、明るい部分を少しずつ強調して、赤がきつい部分のマスクを作って赤を少し落として、コントラストを少し強くして、アンシャープかけて。マスクは元絵から赤だけ取り出して白黒にしたものから緑だけ取り出して白黒にしたものを引いた。
 前はどうなるかわからずに処理していたから無茶苦茶になっていたけど、今は結果が少し読めるので少しはいいかな。それでも思ってもいなかったものが浮かび上がってくるとほんとに嬉しい。今回も前に撮ったさそり座がもしかするともっと出るかも思いやってみたらアンタレス周辺の背景の星雲の色が出てきたんで嬉しくて。135mmで寄ってもうちょっと透明度がある写真が撮りたいなと思っている。
 天体写真はもともと見えないものを見えるようにするものだと思う。どんなに目を凝らしてもこんなのは見えない。だけど、環境を整備して十分注意して撮って処理すれば浮き上がってくる。
 ペイントブラシや消しゴムツールなんか絶対に使わない。自分がやっているのはイメージとして写っているものを浮き上がらせるだけで、創作ではないから。