Technics A5 and BOSE101IT復活

 仕事部屋で音楽を聞こうと思ってメインのシステムを使うといろいろオオゴトなので手軽に聞こうと思って別の部屋で死蔵されていたELECOMのスピーカを鳴らし始めた。
 ソースも大したものは使っていない。PCに大量に取り込んでいるMP3をiTunes経由で鳴らすだけでLPとか鳴らそうとは思っているわけではない。
 ELECOMに関しては当初はある程度満足出来ていた。上も下も手頃に切れていてまぁ割り切って聞くのは良い。

 ところで、棚の上にあるTechnicsのA5。こちらは死蔵されてから十数年になる。ちょい聞きを始めてからこいつがチラチラと気になるようになってきた.
 大昔、オーディオに入れ上げていた頃に中古で買った。Powerを入れるとでっかいUVメータを上から橙色の明かりが照らす。曲をかけるとこれがまたメータが振れてなんともオーディオ心をくすぐるではないか。
 横にはBOSEの101ITがあった。これがまた手に入れてから7,8年になる。昔、フリーマーケットやっていた頃に商品として持ち込まれたのを買った。
 以前、BOSE101を天井から吊るつもりでヤフオクで金具まで買った。
 そのまま何もせずに歳月が過ぎでいた。

 今日、夜になって繋いでみた。

 こんな感じ。BOSEは天吊すると面倒なのでA5の上に直置き。
 サランネット外した方が音が良いんだけど、BOSEの文字が見えなくなる。
 スピーカコードは昼飯ついでに外に出たときに近くの電気店で買ったんだけど、A5の後ろにとんでもないものがまだついていた。やはり昔買ったGOTOのスピーカコード。銀メッキされた銅線を撚ってある。当時メータ千円と言うシロモノ。まだ高価な線はいろいろ出ていたみたいだけどこれより音が良いのは聞いたことがない。(当時)

 この赤白の線。先端で露出している銀メッキが経年変化で黒くなってしまった。これを切って被覆を剥いて線を撚って101ITに喰わせる。

 で、鳴らしてみた。
 懐かしい。この音の悪さ。
 オーディオは得手して各機器の悪いところが徒党を組んで押し寄せてくるところにその醍醐味がある。音が良いはずと思って鳴らして失敗した時のあの幻滅感は筆舌に尽くし難いものがある。ELECOMのスピーカはこんなものと言う割り切りがあるのでこれより余程ひどい音でも聞いてられる。だけど、A5も101ITも一応オーディオと言う事でそれなりに期待してしまうんだけど、ダメだ。こりゃストレスにこそなれチョイ聞きにはならん。
 そうだよ、思い出した。この音の悪さゆえにこの仕掛は止めたんだ。
 このつんのめったような音はBOSEのせいだ。A5はこんな音じゃない。むかし、カウンターポイントとA5で改造CORAL X5を鳴らしたときにはこんな音はしてなかった。まぁ、確かにソースとパワーの間にはプリは挟んでないから。力がないのはそのせいかもしれない。だけど、この影も形もない低域、ざらつく中域、無理矢理引っ張り伸ばしたような高域、これらは全てBOSEに起因だな。こりゃ聞けん。

 チョイ聞きシステムはあえなく挫折か?ELECOMに戻すかな。
 プリに関しては師匠のところにドナドナしてしまったカウンターポイントを借りる方法もあるかも。スピーカはフォステックスのマトリックススピーカが寝ているけど、あれは聞き方が難しい。
 スピーカは二階で寝ているはずのフォステックスの10センチバックロードを使うかな。ユニットが死にかけていたんでお蔵にしたんだけど、明日探してみよう。


PS 鳴らし始めて2時間程度たって、A5も101ITも暖まったり馴染んだりしてきたんだろう。少し滑らかになってきた。アタック音も少し良くなってきた。あくまでも少しだけど。