プロバビリティ・サン/ナンシー クレス

 読了。

プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)

プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)

 五つ目の力としての確率子ですか。超ひも理論をベースにストリングの一つの形として確率を司る確率子と言う素粒子を仮想して、それに基づく世界を構築している。確率を触ることで原子核の崩壊速度を速めることが出来る。その力を利用した人工物のおかげで加速度的に原子核の崩壊速度が速まった星がカリンカリンに焦げちまったり、「世界」に住む人々に「共有現実」を提供したり。
 超ひも理論で仮想粒子を説明したことでリアルだった物語がよりリアルに緊張感が増したような感じ。
 年明けには三作目のプロバビリティ・スペースが出る。
 楽しみである。