アジャンタ

 先日に引き続き2007年のアジャンタ訪問時の写真。
 アジャンタはエローラと良く似た遺跡だと思う。どちらも石窟寺院だが、違いはアジャンタは横穴を掘りホールを掘りぬいてその中に仏像を掘り壁画を描いた。エローラにもそう言った横穴や横に掘りぬいたホールはあるが、岩山の上から彫り込んだ寺院がある。壁画はあったのかなかったのか。あったとして影は薄い。
 エローラは日を改めるとして、アジャンタで好きだったのは仏像のみではなく周囲や足元に人々の姿が彫られているところだ。もしかすると何らかの来歴がある人なのかもしれないけど、私の眼にはそう映った。

 仏さんたちの足元に、


 ちっちゃい人たちが。

 これを掘った人たちは、自分を仏さんの足元や周囲にいる人たちに自分を擬して掘っていたんだろうなと思う。掘るのがうれしくてたまらなかったんだろうなと。仏像を見るよりこの周囲の人々を見ていると今でもこちらもうれしくなってしまう。

 アジャンタでは石窟の中でフラッシュを焚くのは禁止だった。フラッシュの光で壁画が痛むというのが説明だった。中では仏像や壁画は白色の発光ダイオードで照らされていた。だからISOは概ね1600程度で撮った。


 アジャンタでは壁画修復をやっていた。

 もう機会はないかもしれないけど、出来ればもう一度行ってみたい。