風吹くシステム
師匠のお宅の16発ウーファーシステム、通称「風吹くシステム」が完成し、音が出せる状態になったと聞き、昨夜早速聴きに行った。師匠のブログはこちら。
いつものように向かうと奥様が迎えてくださり、2階のオーディオルームへ通された。
風吹くシステムはこれである。
一緒に写っているのは師匠である。私ではない。お顔は隠させていただいた。
システム構成は左チャンネル分を紹介。
ウーファーはすべて38センチのもの。
左上の黒箱から、JBL2205B、その隣がJBL136A、左側真ん中の黒箱がJBL130A、左側下がJBL2205B。真ん中の白いエンクロージャに入っているのが上からTAD-1601a、ALTEC-604E、TAD-1601a、TAD-1601a。ALTEC-604Eは同軸のドライバは動いていない。
ちなみにドライバはJBL2441でホーンはfostexのもの、ツイータはJBL2405の075ホーン改造。
で、それをドライブするのがCDプレーヤがTechnicsのSL-PG5、プリアンプがSU-C1000、パワーアンプはマルチアンプで、ツイータとドライバはSONYのN220をBTL接続で。ウーファーはSONYの330をやはりBTLで。
ウーファーは8Ωと16Ωの混在なのでスピーカの接続を直列やら並列を取り混ぜてインピーダンスをあわせた。(らしい)
音出しをする前はパワーアンプがウーファーに負けてなんとももっさりした音がして、それ故にゆらゆらと風を感じるシステムになるかなと思っていた。しかし、出てきた音は全く想像とは違った、キレの良い30センチウーファーのような感じ。で、弦の音が生々しく女性ボーカルもかなり良い。
ただ、ソースを選ぶこと。下手をするとCDを替えるたびに音のバランスを調整しなければならない。生々しくはあるが良い音かと言えば?。まぁだけど凄い音がする。それから編成が大きな演奏だと音の制御が効かなくなる感じ。バラバラになるという感じか。
あと、風は吹いては来なかった。
いや、だけどね、これはこれでありです。とりあえずの音出しで調整は全くされていないし、スピーカー自体が数年から下手をすると十年単位で音出しがされていなかったものなので馴染んできたら音が変わってくるだろう。最初からこれだけ鳴るとは思わなかった。
これまで苦しんできたものがウーファーを並べるだけで解決しているならばこれまでの努力は何だったんだろうねと。
まぁ、私の自宅に持ってきても置く場所ないし、大概のお宅ではないと思う。コリコリに凝り性の師匠だから出来る技ではないかと。
また、今回音源がCDとPC録音のものだけだった。ターンテーブルとオープンリースがセッティングされていなかったのでそちらがセットアップされたらまた聴いてみたい。
弦のなりが凄かったので「Friday Night in San Francisco」とか。CARIOCAの「PALE MOON」とか。あと、どうしても聞いてみたいのがデュークエリントンの「公爵演奏会」。あの空気感がでるのかどうか。
遊びで拵えたシステムなのでいつまでも置いておくわけではないようだ。ただ積んでいるだけなので地震でも来れば落ちてくる。人死が出かねない。どうやってバラすの?と聞いてみたが考えていないとのことでした。
ばらされるまでの間、いろいろ進展がありそうなので記録してゆきたいと思う。
ちなみにこの写真はスピーカの足もとから2mぐらいのところからSIGMAの12-24の広角ズームの12mmで撮った。40DのAPS-Cなので18mmぐらいなのかな?