オーディオの師匠来る

夜になって師匠が来た。自作のプリンをお土産に携えて来た。先日、師匠の娘さんの成人式で私の20Dを撮影用に貸した、そのお礼と言うことで自作プリンと小さいハードディスクに何枚ものLPをリッピングしたデータを持ってきた。
ひさしぶりに師匠とオーディオ三昧をした。
何というか、LPは静かである。
何枚かのLPはCDも出ているので聞き比べが可能だけど、同じCDと比べても、総じてもLPの方が静寂感がある。また、音一つ一つをとってもCDのほうは余計な脂肪がついているんだけどLPはスリムな音を出している。エリック・クラプトンの「アンプラグド」あたりを聞いても、CDで聞こえなかった音が聞こえてくる。
デューク・エリントンの「公爵演奏会」では私のシステムの欠点を露呈してしまった。
大ホールでのライブを録音されたであろう「公爵演奏会」は空気感を要求される。残念ながらそれは出ない。それに「公爵演奏会」の最初の「A列車で行こう」の頭のところに入っているバスドラムがちゃんと聞こえてこない。
この欠点に関しては最初から折り込み済みで、30センチウーファーで低域のドライブをしている私のシステムではある程度より低い周波数の音は再生が難しい。無理すれば出ないことは無いんだけどそれをすると中高域とのバランスが崩れる。せめて38センチウーファーを使えば再生の可能性が出てくるんだけど、今度は音の切れが悪くなる。今の30センチウーファーの切れのよさに惚れている私としては38センチを入れて苦しみなおすのは勘弁して欲しい。
「公爵演奏会」などのビックバンドで空気感命のLPを除いて小編成の弦楽器あたりは逆に私のシステムでは独壇場となる。
本日、貰ったデータはデューク・エリントン、オイゲン・キケロ、キャロル・キッド、ボブ・グリーン、リンダ・ロンシュタット、LA4、松本英彦北村英治だけど、これから聞くのが楽しみ。
ちなみにうちのスピーカは、ツイーターはJBL2405のホーンを075風の砲金製に変更したもの。ドライバーはJBLのLE85の振動版を2420のものに変更したものにJBLの2345と言うホーンをつけている。ウーファーは15年前のGOTO製の30センチウーファーを自作のフロントロードホーンの箱に入れたもの。それを1スピーカ1台のアンプでドライブしています。
昔はこれにTADの38センチウーファーを入れていたけど、バランス狂いまくりで嫌になって聞かなくなっていた。TADの38センチを師匠に譲って構成しなおしたら見違えるような音になった。
重低音は出ないんだけど、腐ったような低音だったら無いほうがマシと言うのがこのシステムのポリシーである。TADの38センチは決して悪いウーファーでは無いんだけど、狭いうちの部屋では飽和して旨く動かなかったのかもしれない。