タナゴの色

昨日から今日にかけてCOCOさんを交えて水槽談義があったが、本文を書いたりコメントを書いたり写真を選んだりしててタナゴの色について思い出した。
最初にニッパラを釣り上げた佐賀の川での婚姻色は静脈血のような濃い赤だった。そのすぐ近くのため池ではもう少し薄い色をしていたと思う。それでも昨日の写真よりは濃い色だった。柳川では色が着いていた範囲が狭い。昨日の写真は北九州だけど、ほんとうはあれよりもっと広い範囲が赤かった。文章を書きながらもっと写真を撮っておくんだったと思ったりなんかした。
個体差なのか地域差なのか時期による差なのか赤い発色はそのときそのときによって違う。
釣りに行ってその日最初に赤いニッパラを釣り上げると本当にドキドキする。ニッパラはかかるときは入れ食い状態になることもあるが、通常はなかなか上がってこない。また、彼らが好んで生息しているところは濁った状態であるところが多いようで針を垂らしてかかるまでの間は何が上がってくるか良くわからないことも多い。濁った水の中から小さな赤い魚が上がってきたときには胸がときめいた。
で、その色が家の水槽では出ない、というのは水槽の中では色を出す必要ないからだと今日は思える。競争をして自分の子孫を残そうとするために危険を顧みずあんなマッカッカな色に自らを染める。水槽の中で競争相手が殆どいない状態で燃えろというのは無理があるのだろう。
今は正直それほど発色にこだわっているわけではない。様々な作業の息抜きに彼らの泳ぐ姿を見て和むことが出来たらそれでいい。と思う。
とまぁ、気持ちの整理がついた。