本を残すか、処分するか

あっさり、「これ捨て!」って決められる本も多いけど苦渋の決断をする本も多い。捨てて後悔する本もある。不要な本と書いたけどなかなか簡単にはゆかないことが多い。
「光の塔」だって「たそがれに還る」だって本当は持っていたのに…。
ある意味、思い出を捨てている感じではある。最近の本では「エンダーのゲーム」とか。「死者の代弁者」とかはもう一度読んでみたいんだけど、某古書チェーンに送っちまったんだろうな、本棚に無いところをみると。
ずっと以前にスチールの本棚4基ぐらいに本が詰まっていてダンボールにも数箱あって引越しに直面してどうしても持って行けなくてその当時持っていた本を半分以上処分したのが処分の始まり。その時は結構辛かった。
今の家になってからスチールの本棚を使っていたんだけど、サイズ的に二進も三進も行かなくなって自分で材木買ってきて幅3m、高さ2m、奥行き0.6mの本棚を作った。
当時、戦国史関係の専門書やら小説が凄かった。結局溢れた。
その後、いろいろあってその関係に手を出すことを止めた。それらの本は全て図書館に寄付した。絶版の本やら私家版やらがあった。
それ以降、この本棚からオーバフローしたら本を処分するルールを作った。
結局、自分にとって本をとっておくのはコレクター癖を満足させる為。あとで読まないことのほうがはるかに多い。まぁそれはそれでいいんだけど。
ある日、本屋のエスカレータを上がったときに見渡す限りの本棚が見えた。そのとき思った。ここにある本のどれぐらいを読んだんだろうと。割合にすればごくわずか。自分が凄くちっぽけに見えて、なんか吹っ切れた。当たり前のことなんだけどね。
それから本を処分するのには抵抗がなくなった。また読みたくなれば買えば良い。無ければそれまでのこと。
とは言っても、今でも捨てる本を選別するのは難しい。