ゲルマニウムラジオ

秋にネパールに行く。うちの団体で作った学校めぐりである。
2校は既に運営されている学校で1校は建築中。
運営中の2校のうちの1校、ポカラ市郊外の学校でラジオの授業をやることになっている。AMラジオの送受信の原理の授業とAMラジオの基本中の基本、ゲルマラジオの組み立ての授業である。
前回ネパールに行った、もう3,4年前に関西空港の出国手続きのカウンタの直前で日本語のラジオのテキストを当時の理事長から渡されて、「ラジオの授業してね」と突然言われてあせりまくった記憶がある。
英語はからきし駄目で、辞書は持って行ってなかったけれど、授業をやる学校に着いて理科の教科書を見せてもらって基本的な英単語を調べて、それで何とか授業に臨んだ。
子供たちが判ったのか判らなかったのかさっぱり判らない。頭が真っ白で今でも冷や汗が出る。それでも子供たちは自分で半田ごてを握って作ったゲルマラジオを聴いて、かすかに流れるアナウンスや音楽に一喜一憂して私のところに駆けてきて報告してくれた。アンテナを手すりに繋いだら良く聞こえた、みたいなことを私より余程流暢な英語で言っていたようだった。まぁ、この件のおかげで私もくそ度胸は付いたような気がする。
今回はあらかじめわかっているので準備をする時間がある。
もうゲルマラジオってあまりキットも無いんだね。
前回の授業では大量に寄付していただいたμ同調コイルのキットを使った。今回は自力で買うことになるだろうと思う。
本当は空芯コイルを巻いたりスパイダーコイルを巻いたりしながら作ると面白いんだろうけどあまり時間もなさそうなのでそのあたりは少し考えてみたいと思う。
今回調べていて、ゲルマニウムダイオードだけではなくショットキーバリアダイオードも順電圧が低いんだということが判った。
これからネパールへ行くまでの間にキットの手配やら授業の準備やらがある。現地は強電界ではないので実験用に20mほどの銅線を持って行ったりしてみよう。
楽しみである。