北天の日周運動(ネパール・ヒマラヤ・2007年)


 随分前に公開したかもしれないけど、最近再処理したので公開する。
 場所は、ネパールのポカラ市の郊外にあるラマチョール村。その峠からちょっと北に下ったあたり。つってもわかんないよね。
 ちょうど新月で、この場所に来るとき星明りで道が見えていた。星明りで照らされたと実感しつつ坂道を登ったのはこの時が最初で最後。
 なんで星明りだと断定できるかというと、何にもないんよ、周囲には。そしてこの写真の下の方に明かりが見えるけどあれが1キロほど離れた民家にある電球の明かり。それ以外何にもない。
 この写真の彼方にはヒマラヤの山々がありその向こうにはチベット高原が広がっています。
 まぁ、もうここに行くことはないんでしょうけどね。

 ちなみに、元写真からはだいぶ触った。
1.空を明るくしたこと。これはトーンカーブを弄った。
2.ヒマラヤを明るくした。これは選択範囲−色域指定で領域を選択してマスク作ってヒマラヤの領域だけを取り出して少し持ち上げた。元写真ではもっと暗い。
3.全体的に彩度を下げた。特に低空がオレンジに染まっているので空を持ち上げた時にそれも強調されたのと星があまりにも青くなったから。

 今の機材を使って撮ったらいろんな事に気をつけてやったんでしょうけどね、この写真はダークすら撮ってないのでホットピクセルが出まくりでそれを明るくしたのでまぁ酷い状態になったのでフィルター−ノイズ−ダスト&スクラッチで、まぁ有り体に言えば誤魔化した。まぁ星の写真でもブルーフリンジやらレッドフリンジが出てどうしようもないときには使ったりすることがあるよ。

 他にも露出とか。今だったら最初から明るく映るように露出やら感度やらを設定してインターバル撮影で沢山撮ってあとで比較明合成かけたりするんだろうな。

 強調処理って粗も一緒に強調されるので最後はどうしても誤魔化ししなきゃならないことが出てくる。デジタル写真の自由度ってそんなに高くはないのよね。