おとめ座銀河団やらマルカリアンチェーンやら

 今度、TG-SPで135mmを使用してみようということで、本番前にどの程度追尾できるかやってみた。
 あまり遅くない時間帯でなんか面白いものが無いかなということでちょっと考えたが、おとなしい春の空で地味ながらネームバリューがあるのはおとめ座銀河団だなということでレンズを向けてみた。レンズはEF135mmF2L。ISO400でF5.6まで絞って2分を2枚コンポジット。
 出来た写真は暗い。ISO800か1600にしとけばよかったと。光害地である自宅の庭からでフィルタはLPS-P2にするのが面倒くさかったのでIR-UV-Blockerのまま。暗くなったのは白飛びしないようにとISOを抑えたり絞ってしまったりしたせい。
 ちなみに課題の追尾は流れることもなくきっちりとできている。
 暗い写真をレベル補正で切り詰めてみたら何とか見えてきた。

 これまで何度も失敗してきたのが今回はなんと捉えた。CCDのゴミはテスト撮影ということで勘弁して欲しい。ダークもフラットも無しです。
 このままではなんのこっちゃなのでキャプション入れたのが下。

 タイトルのマルカリアンチェーンはM88からM84まで系外銀河を繋いだラインです。
 マルカリアンチェーン部分をトリミングした写真が下。

 これぐらい拡大すると系外銀河って写真に撮ると星と違って周囲がぼーっとした光だということがわかる。
 で、これにマルカリアンチェーンを繋いでキャプションを入れたのが下。

 実はキャプションが入っている以外にもぼーっとした光はあるけど、今回はこれが限界かな。これで12等星より暗い星が写っている。光害地と言いながら結構写るなー。
 次はもう少し条件を整えて枚数撮ってもっと綺麗に系外銀河を描出したいところです。

 ちなみに、この領域の位置は

 この星図上では左上、しし座のデネボラとおとめ座のヴィンデミアトリックスの丁度真ん中ぐらい。銀河団写真の方向は写真の上が星図写真では左にあたる。