おとめ座

CANON EOS KissX4(改造) SAMYANG 35mmF1.4 (Astronomik UV-IR-Block)
LEEフィルタ ソフトNO.1 F4 ISO3200 3カットを合成
 1カットは90秒 8枚コンポジット
TG-SP2赤道儀にてノータッチガイド
2012年3月27日撮影。撮影地は熊本阿蘇外輪山南麓。
PhotoShopCS5にて現像

 おとめ座を撮ろうと思ったら35mm&APS-Cでは全景は全然入らない。仕方がないのでおとめ座の長い方向に3カットに分けてモザイク合成をしてみた。
 おとめ座天の赤道上にあるので赤経方向に赤道儀を振ればまっすぐにおとめ座を分割でカバーできる。合成する時に回転が入らないのでその分は非常にやりやすい。
 星座を構成するために各カットごとでずらせて合わせてゆくんだけど、レンズが35mmともなると歪曲収差とでも言うのか、星の位置を合わせようとしても左の隅と右の隅ではカットごとに輝星一個分以上のずれが出来る。
 これがイメージサークルが大きなレンズでレンズを動かさずにイメージサークルの範囲内でカメラを動かしてモザイク撮影をすると歪曲収差の影響など考えずにすむんだけど。
 と言うことで、この写真は雰囲気だけのもので星の位置関係は写真の上と真ん中と下では微妙に違う。24mmとか20mmとかだったら1カットで撮れたかもしれないけど、今回は残念でしたということで。

 おとめ座の輝星の有名どころはスピカで、この写真では写真の右の真ん中あたりにある青い輝星。左下の白っぽい輝星でスピカよりでかいツラしてのさばっているのは土星です。
 左上の輝星はしし座のデネボラ。で、そのデネボラの下側にはここでは写ってはいないけどおとめ座の銀河群が大量にいる。長焦点で大口径の天体望遠鏡を持つ天体写真家たちがこのあたりを探って系外銀河を撮るあたりです。
 この写真では3枚のカットの背景の明るさと色を見た目上揃えるために暗い部分の背景の明るさを落としたので殆ど写ってないと思う。

 このおとめ座が天頂にかかる頃には東の空にサソリ座やらその他夏の天の川と星座が登り始める。