ふたご座

CANON EOS KissX4(改造) SAMYANG 35mmF1.4 (Astronomik UV-IR-Block)
LEEフィルタ ソフトNO.1 F4 ISO3200 180秒 8枚コンポジット
TG-SP2赤道儀にてノータッチガイド
2011年12月27日撮影。撮影地は熊本阿蘇外輪山南麓。
PhotoShopCS5にて現像

 おうし座から始まった12月27日の遠征で撮影した星座の掉尾は今期2度目のふたご座。
 双子のカストルポルックスの足元は天の川に洗われている。冬の天の川は夏のそれに比べるとあっさりとしているがそれでも散開星団や散光星雲がそこかしこにあって楽しめる。
 双子の足元の天の川の中、画面右寄りの真ん中辺りにオレンジ色の星が2つある。左側がテジャト・ポステリオル、右側がプロプスと言うらしい。その間にこの写真でははっきりしないが赤い星雲があるがこれは「くらげ星雲」IC443/Sh2 248。
 その右下にある赤いのは「モンキー星雲」 NGC2174/Sh2 252。シャープレスカタログのNoteにはGem(ふたご座)とあるけどここはオリオン座がおうし座とふたご座の間に貫入している場所で領域的にはオリオン座みたいだ。
 ふたご座に戻る。
 2つ並んだオレンジ色の星の右側のプロプスの右上にある散開星団はM35。キレイだなー。
 このまま天の川を上がってゆくとぎょしゃ座に至る。ぎょしゃ座の本体は写っていないがその手前にある散開星団M37。結構まとまった星団で見た目球状星団様に見えるけど距離が近く星が分離して見えるので散開星団であると知れる。

 その部分を拡大したのが下の写真。

↑ふたご座、オリオン座境界からぎょしゃ座にかけての天の川。


↑左側のオレンジがテジャト・ポステリオル、右側がプロプス。間の赤いのが「くらげ星雲」右下の赤いのが「モンキー星雲」、右上の星の集団がM35。


↑M37。色的には寂しいな。
 画角的には隅の隅。F4まで絞っているにせよ星像が崩れているし伸びてはいるけど私的には35mmにしては酷くないという評価です。
 ここまで拡大しないと見えないでしょ。

 最後に、全体的には色ムラがあったりしている。正直、ダーク減算とフラット補正がうまくいっていない。原因らしきものはわかったようなきもするが、その原因と思っているものが正しいのかどうなのかどこかで試してみたいんだけどなかなか機会がなくて困っている。