北アメリカ星雲(NGC7000/Sh2-117)

CANON EOS KissX4(改造) BORG 71FL+マルチレデューサ×0.7 280mm相当(LPS-P2-FFフィルタあり)
ノーフィルタ ISO1600 90秒 9枚コンポジット
SC64フィルタ ISO1600 180秒 16枚コンポジット
RAP2にてダーク減算/フラット補正 PhotoShopCS5にて現像
10月26日撮影。撮影地は福岡。

 若干、ガイドが流れた。オートガイドだけどどうしても決まらずに流れるカットがある。シャープさに欠けてくるし、コンポジットが難しい。赤道儀の場合、写野が移動するときは平行移動ではなくどうしても回転移動を伴うのでそれも含めて合わせなければならない。広角系のレンズだったらこれに球面収差が加わってくる。広角系レンズの場合にはガイドズレはそれほど大きな影響はないがモザイク撮影で写野を大きく移動させる時には球面収差も無視できない。
 今回のずれは最大で数ピクセル、角度にしてMAX0.08°程度なのでPhotoshopで十分追従できる。StellaImageであればコンポジットの位置合わせは回転運動も含めて処理してくれるので楽ではあるけど、Photoshopでの画像処理に慣れている身としてはやはりPhotoshopでの処理をしたくなる。他にもRAP2の入出力形式がDNGなんだけど、StellaImageはDNGに対応しておらず、RAP2からはTIFFで出さなければならず、そうなってくるとRAP2の一括処理が使えないという点もStellaImageに戻れない理由の一つである。
 AstroArtsには要望として上げているけど対応されるかどうか?

 他にも、50mmでの撮影時にはあまり大きな問題にならなかったんだけど、フィルタ無しとフィルタありでピント位置が若干違うんだけど横着して合わせなかったらSC64の星像が肥大してしまった。
 屈折レンズは宿命的に色の収差がある。周波数が高い青い光と周波数が低い赤い光は屈折率が違う。青い光と赤い光では焦点距離が微妙に違うので点光源の星の周りには色の輪ができる。
 その輪を手練手管で何とか誤魔化す。今回は赤い輪が出来た状態でSC64フィルタを使って撮影すると今度はピンぼけの状態で撮ってるのと同じで星像が肥大してしまった。
 こうなったら誤魔化すのは難しい。
 これは次回からの反省点ということで。

 あと、今度から赤い星雲はシャープレスカタログに番号があればカタログ番号を載せることにした。