改造カメラの色/先日の月(月齢22.7)の場合
先月の2月26日に撮った月は始めてIRフィルタを除去した改造カメラで撮った。
IR除去改造カメラで撮った月がどう映るか公開したいと思う。
まず、撮ったなりをトリミングした物。まっかっかー。
CANONのX4のCCD(CMOS)の直前にぶち込んであるIR除去フィルタを撮ってしまうとこうなる。これはメーカで最初から入れてあるIR除去フィルタの特性が赤外から赤にかけてだら下がりで赤い光線の部分にかぶっているせい。そのフィルタを除去したら本来CCDまで到達しないはずの赤い光が到達してしまうので赤くなってしまう。
で、これはPhotoshopCS5のRAW現像でWBをとった物。色温度は2000Kまで持って行ったんだけど補正しきれずにまだ若干赤い。
最後のはレベル補正のスポイトツールでグレーのバランスをとった物。月が無彩色だという前提で調整をかけた。
こうなるとホントの色がなんだかよくわからなくなりますねー。
写真の色って、どこを白にするか、っちゅうかグレーにするかってことで決まるんですね。
このときはLPS-P2フィルタを入れずに撮った。LPS-P2フィルタとは光害の成分のみを選択的に除去するフィルタで私みたいな光害地で星撮りする人間には必携のシロモノなんですが、このフィルタは赤外領域を切ってくれる。そのおかげだと思うけど、LPS-P2フィルタを入れた場合にはPSのRAW現像での色温度で合わせきれないということは発生しない。赤外領域はデジカメで赤く写るんですかね。
今のところ自宅での撮影が多いのでいいんですけど、遠征で光害の影響が少ないところでは市販のIRフィルタのほうが良いのだろうかとか考えている。
今度、一度LPS-P2フィルタを入れずにR64フィルタのみ入れて月を撮ってみようかと思っている。どんな写り方するんだろうか。