PE-101AとFE-108EΣ

 焼けぼっくいに火が付いた訳でも無いだろうけど、今オーディオが楽しい。
 事の起こりは片付けかけた部屋でチョイ聴きシステムを作りたくなってBOSEとTechnicsのA5に火を入れたところから始まる。BOSEのあまりの音の悪さに仰け反って昔使っていたFOSTEXのBK10と言うバックロード箱を引っ張り出して来た。入っていたユニットがFE106Σでコーン紙がコキ破れていたのでFE108EΣを急遽購入し聴いたところちょっと火が付いたのかもしれない。
 そのあと、火が消えていたメインシステムの方を復活させ聞いていたが、コチラのほうは音は絶対的に良いんだけど聴き入ってしまいチョイ聴きにはならなかったのでまたBK10の方に戻った。
 で、師匠の方からPioneerのPE101をそそのかされて結局注文した。こちらは生産終了で流通在庫を探してもらい手に入れた。昨日来たので早速本日聴き比べをした。
 マグネット部分の比較。108の方が凶悪といえば凶悪。

 PE-101用のエンクロージャは持たないのでBK10のFE108EΣを外して付け替えてみた。
 いろいろ寸法が違うので後々支障が出ないように配慮しながらBK10のバッフルを削りPE101を納めてみた。

 実はちゃんと納まっていない。取り付け部分の径が101の方が微妙に大きくて、少し浮いた状態を木ねじで101のシャーシが曲がらない程度に抑えた状態。101にとっては不利な状況。

 能率がPE-101Aの方が若干悪いのでFE108EΣと切り替える度にプリのボリュームをいじらなければならなかった。
 結果は、PE-101Aは下はあまり出ていない。108EΣのドスンと言うような低音はない。上も少し弱い。けど、中域は息遣いの聞こえる艶やかな良い音を出す。手嶌葵の少しハスキーな女性ボーカルが非常によい。FE108EΣが硬い音を出すのに比して豊かな音でなってくれる。ユニットとしては無理に下まで出さずに真ん中の良さを伸ばすような箱を準備したら良いのではないかと言う事で、フロントロード箱を検討することにした。

 このあと、108を箱に戻したときにこれまでの木ネジ留めをやめてバッフルにドリルで6mmのバカ穴をあけて5mmのボルトで留めて締め上げた。
 これで、音が変わった。パッコンパッコンと言うような箱鳴りが止まり全体的に静かになった。
 オーディオって何でこんなことでと言うようなことであっさり音が変わる。それがオーディオの醍醐味だ。

 よく、そんなことで音が変わるはずが無いとか、スピーカやらアンプの特性表を見てコチラのほうが良いはずとかドーノコーノ言っているのを見かけた。聴くのは人間の耳で特性表から音が出るわけではない。誰とかが言ってたとか言う人もよく見かけた。
 じゃぁ、おまえさんの耳ではどうなの?と。自分の二つの耳で聴いてみて良いと思わなければ、いくら特性表が良かろうと権威のある誰かが良いと言おうとどんなに高いシステム使っていようとそんなオーディオは糞だ。

 なんで自分の幸せを見つけるのに人に振り回されるのかな、と思うのでした。