R64フィルタ
KENKOのサイト上にはかろうじて載っているR64フィルタだが、実際には入手が極めて困難になっている。最近になってこちらのBlogで見て欲しくなって調べてみたところ前記のような状況だった。KENKOさんの本社にTELしてみたところ、R64フィルタのガラスに環境負荷がある材料が使われているので再度生産することはないと。特注と言う事でアセテートフィルムの同等性能のものを2枚のフィルターガラスで挟んだモノを出荷することはできるがガラスが厚くなりますねとのことであった。
FujiFILMのフィルム状のSC64が同等性能と言う事でカメラレンズの前につける分はフィルタフォルダと一緒に確保した。先日、試しにバラ星雲を撮ってみたところなかなか具合が良さそうだったので、手持ちのBORG100ED用の分が欲しくなり自作した。
Hα用と言うより光害対策用として使用して、夏の銀河のシーズンが始まる前に、試しにしし座の銀河団やおとめ座の銀河団を撮ってみたいなと思った。
BORGの2インチフォルダ(750Xのシリーズ)には52mmのカメラフィルタのネジが刻まれている。ので、安価なカメラフィルタを買ってきてそれにつけてやろうと考えた。
これが材料。これだけで概ね\3,000強。52mmのフィルタ二つとSC64。
フィルタガラスを外す。穏当に取り外す方法は分からなかったのでずいぶん昔にもらったブラックボックスのドライバのマイナス側とハンマで破った。
ガラスは無い方が良いのでは、と。ガラスがあった方がフィルムの保護になるけど、フィルムに傷が入ったら換えれば良いかと。
フィルタ枠のひとつのオスネジが切ってある側にボンドを薄く塗り数分間放置。厚く塗るとフィルタの内側にはみ出したら光学的には影響が出るかどうか知らないけれど精神衛生上良くないので。
ボンドが塗られている面を下にして、SC64フィルタに押し付ける。
フィルタ枠を定規替わりにカッターでいらない部分を切る。なるだけバリが出ないように。
接着面保護のためにもうひとつのフィルタ枠にSC64を貼り付けた側をねじ込んで。
BORGの2インチフォルダに装着してみた。横にはゼラチンフォルダに入ったSC64。先日のB/Wのバラ星雲はEF135mmの前にこれを付けて撮った。
ファーストライトはできれば今度の土日にやりたい。