環境活動家のウソ八百/リッカルド カショーリ, アントニオ ガスパリ

 何とも強烈なタイトルだ。購入した。とりあえず読んでいる。

環境活動家のウソ八百 (新書y)

環境活動家のウソ八百 (新書y)

 環境問題や地球温暖化への取り組みに対する現代社会の傾斜について胡散臭さを感じていた。
 この本について書いてあることが極端であるかそうでないか、事実であるかどうかについては一次資料を当たることが出来ないので何とも言えないが、それは環境問題を訴えている側の提示する資料に関しても同様である。
 100年後には気温はこうなるという良く見る巨大なコンピュータを使用して作ったシミュレーション結果だって所詮は山みたいな仮定のパラメータの元に動いていると思える。パラメータの値を変えることでいくらでも結果を作り出すことは可能だと思って見ている。
 なんにしても今の報道の中で地球温暖化の進展や環境問題に関する一方の議論ばかりがされ、逆の「温暖化は一時的なもの」とか「長期的なトレンドの中で人類の影響はない」とかの科学的な議論が聞こえてきても良さそうなものなのにあたかも封殺されたかのように出てこない。
 現代科学は凄いとは思うが100年後の気候がわかるほどのものだとは到底思えない。反対のことを言っている学者もいるようだし、そう言った事象に関してわれわれも分かるように議論をきちんと見せてもらいたいものだ。期待するだけ無駄かもしれないけど。