一日

ラウンドの帰りがけ、草臥れたので途中のコンビニでペプシNEOを買って公園のベンチで休んでいると子供達が犬と戯れていた。(ちなみに私はダイエットコークの愛好者です。ペプシはそれしかなかったので買っただけです)
最初は日本人かと思っていたら、近くにいた金髪巻き毛のおっさんがその犬にリードをつけて近付いてきた。どうもその方の子どもと犬だったらしい。優しい顔立ちで髪の長さも中途半端だったのでおばさんかと思っていたら近くに来るとおっさんで、私に話しかけてきた。

そう言えば前々回のラウンドで私が「Morning」と挨拶したら「おはようございます」と返してきたおっさんだった。あの時は、このおっさん日本語喋れるんだ、と肩透かしを喰ったような思いだったが、このおっさんの出来る日本語は概ねあいさつ程度の様子。
その後の会話はすべて英語。
何でネパールでもないのに言葉に苦労せないかんのやと心でぼやきながら話をする。なにせ私の英語も挨拶に毛の生えたぐらいだから。
わかったのはフリッツさんと言う名前とライカのカメラを持っているということと、オーストリアで生まれてオーストラリアに移住して日本に来たという経歴。地理が苦手な受験生が泣きそうな経歴だな。
向こうは用事があったみたいでそのあとすぐ別れた。もっともあれ以上一緒にいても話せる英語のネタは尽きかけていたのでよかったのかもしれない。
午後は家族で実家に行き、飯を作る。
帰りの車の中で子どもと話をしていたら「番町皿屋敷」も「耳なし芳一」も「安珍清姫」も「四谷怪談」も「牡丹灯籠」も知らないことがわかった。
何と言うこと。ラフカディオハーンは?と聞くと国語で習ったとのこと。
おめー、ハリーポッターばかりに現を抜かしてんじゃねー!日本の古典を読め!と怒ったわけじゃないけれど、とりあえず、前三者に関してはあらすじを語って聞かせた。
後で家内が、子供が怖くなって眠れなくならなきゃいいけどと言っていたがそれぐらいの感受性があったらしめたものなんだけどなぁと思ったよ。