本たち

ここのところ読んだ本。

火星縦断/ジェフリー・A・ランディス

火星縦断 (ハヤカワ文庫SF)

火星縦断 (ハヤカワ文庫SF)

火星の第1人者だけあって、よく書けてるなぁ。
5人で火星に向かって、先に到着している帰還船が壊れて一縷の望みを託して火星を縦断する。帰る方法はあるんだけど帰れるのは2人。
いろいろ裏がある人物たちが織りなす人間模様。彼らの過去が物語の伏線をなす。科学科学した物語かと思っていたらそれだけではないミステリ的な要素が強くて、ミステリ小説はあまり好きじゃないんだけど結構楽しめた。

宇宙飛行士ピルクス物語/スタニスワフ・レム

宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫SF)

宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫SF)

宇宙飛行士ピルクス物語(下) (ハヤカワ文庫SF)

宇宙飛行士ピルクス物語(下) (ハヤカワ文庫SF)

レムです。
出てくる道具立て自体は時代を感じさせるんだけど、内容で取り上げられているものはシステム工学であったりコンピュータ論であったり人工知能であったり、巨大事故の原因を扱ったものだったりその思索は何とも現代的。よくまぁ何十年も前にここまで書けたなぁ。
先日、砂漠の惑星を読んだがレムはあまり読んでいないので他にも手を出そうと思う。