銀河たち

先日撮影したM51とM101。北斗七星の柄の部分をはさんで左右にあるかなり有名な銀河。
それらを再度処理しなおしてみた。どのみち、6センチの屈折望遠鏡ではぎりぎりなんだろうと思う。大きさもそうだけど明るさも限界。二つ並べてみると大きさの違いがよくわかる。

まず、M51。子持ち銀河として知られる。ホールトン・アープと言う天文学者が作った特異銀河アトラスに載っている。番号は85番。架橋すらあるように見える並んだ銀河で二つの銀河の後退速度が違うということで、そもそも後退速度って宇宙の膨張の証拠ではないんでないかい?って言いだして調べるといくつもあって、それで膨張宇宙論は違って実は宇宙は定常宇宙なのではないかと。アープはそんなことを言い出したためにアメリカの天文台で観測時間がもらえなくなって事実上アメリカの天文学会から追放されたという話があったりする。
今回、調べてみると後退速度がマイナスって銀河もあるんだね。それが定常宇宙論を支持しているかどうかは知らないけど、判官贔屓の素人野次馬としては面白い。

M101。どちらかと言うと、こちらがあまりに暗いので処理をやり直す気になってやってみたら少し明るくなったように感じる。ついでにM51とで大きさを合わせてみた。
こちらもアープの番号が付いている。26番。何が特異なのか?こんどじっくり調べてみようと思う。
メシエカタログは2つほど欠番があってM1(かに星雲)からM110(アンドロメダ銀河の伴銀河)まである。いくつかは撮った。面白そうなので写りが悪いながらも撮れるだけ撮ってみようかな?と思う。

M51までの距離は3,700万光年、後退速度は463km/s。M101までの距離は2,700万光年、後退速度は241km/s。想像を絶するほど遠くにあるうえに、人類が出せる最高速度よりはるかに速い速度で地球から離れていっている。あまりのスケールの話に、日ごろ区々たることでギャースカ言っている自分が「小さい、小さいなぁ」と阿呆臭くなる。
ちなみにここに書いている数字はネタ本によって異なることがある。最新の値がどうなっているか分からないので、違うかもしれない。