ゴールデン・エイジ1,2,3/ジョン・C・ライト

読了

ゴールデン・エイジ〈1〉幻覚のラビリンス (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・エイジ〈1〉幻覚のラビリンス (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・エイジ〈2〉フェニックスの飛翔  (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・エイジ〈2〉フェニックスの飛翔 (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉 (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉 (ハヤカワ文庫SF)

理屈が多くて、いろんな名前が多くて、同一人物のコピーが出まくって人格やら擬似人格が入り乱れて法律論やらなんやらが入り組んでいていろんな科学論が出てきて、話の内容は二転三転して盛沢山な内容です。私は記憶力が悪いうえに気が短いので本のページをめくって前に戻って内容を確かめたりしなければならないような本はイライラして仕方が無い。勢い、わからない内容は放置するか脳内補完をして読み進める。
時間があればちゃんと読んでみたいような気がしないでもない。
話の前提となる背景や技術などが理解できればマニアックに楽しむことも出来るかもしれない、とは前にも書いた。それを読みながら出来ないのは前述の私の能力と性格のほかに本読みとしての修行が足りないせいだと思うよ。
内容的には面白い(のではないか)と思う。人格や記憶のバックアップをとってそのバックアップを持って不死性だといったり、そういった電子頭脳的な技術はすさまじく発展している背景で光速の限界をキャンセルするような技術は出てきてなくて遠くの星に行くのにえっちらおっちら何千年もかかるんだけど、ソフォテクと呼ばれる人工頭脳(?)はそんなのは意に介してないし人間のほうも不死性をある程度獲得しているので気にもしていない。
話は理屈っぽいけどどんでん返しに次ぐどんでん返しでだいたい物語が終わった後にあと2回どんでん返しがある。付いてゆくのがやっとと言うかたぶん付いて行けてないだろうな。
物語の最後のほうに気に入った言葉があった。
「...人間はペンギンと違って...」
「違って?」
「飛ぶことを夢見る」

はてな年間100冊読書クラブ: 47,48,49