あねのねちゃん/梶尾真治

読了

あねのねちゃん

あねのねちゃん

主人公の玲香は幼い頃に人には見えない友達をもっていた。玲香を慰め力付ける友達だったが長ずるにつれ姿を表さなくなっていた。
そのあねのねちゃんがOLになった玲香の前に現れ、それとともに不思議なことが起きてくる。
イマジナリーコンパニオンと言う設定のあねのねちゃん。エピソード毎にあねのねちゃんの正体が二転三転してゆく。シャドウと言ってもよいかもしれん。

私の友人の娘さんにも同じようなことがあった。友人やら友人の奥さんに見えない友達の話を娘さんが始めてそれが結構リアルらしくて友人も奥さんも気味悪がったことがあった。なかでもある見えない友達は一旦死んだ後に復活したという。
うちの子供も部屋の隅にお武家さんが蹲っているとか言っていた。私がお呪いしたら消えたらしいが。
人は子供の頃にそう言った人には見えない友人と遊んだりするのだろうか。
私自身も小さい頃に髭の剃り後も青々しい所作が女性然とした天使にあやしてもらった記憶がある。白い羽根を生やして頭のまわりを飛んでいたから天使なんだろう。

それら友人について人は妄想と言うかもしれんが、本人にとってはその友人は確実に存在する。

梶尾真治は未踏惑星キー・ラーゴ以来読まなかったけど、これから読んでみようかな。

ところでSFに分類したけどファンタジーでしょうか?

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