地球の内部で何が起こっているのか?/平朝彦他
読了
- 作者: 平朝彦,徐垣,末廣潔,木下肇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/07/15
- メディア: 新書
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地球深部探査船「ちきゅう」の運用開始にあわせて共著で書かれた本。最新の地球科学について書かれている。結構気合を入れて読まなければならない。
プルームテクトニクスやメタンハイドレートについて、地球温暖化についての知見がある。地球の気温は10万年周期と4万年周期と2万年周期と言うのがあって、時期によって卓越する周期が違うそうです。で、例えば白亜紀などは今よりも遥かに暑い時期で海面も今より250mほど高かったとか。
まぁとにかく、地球の気温などと言うのは大気だけではなく海は元より地下の微生物やら地球内部の活動によって様々に影響を受けるものだそうです。もちろん人類の活動による温度変化もあるだろうと言えるんですが...。
これ以上の温暖化が進むと凍土層やら海底のメタンハイドレート内のメタンが大気中に大量に出てしまい、温暖化は一気に加速する。なにせメタンガスはCO2より強力な温室効果ガスなので。まぁ、何事も簡単ではないようです。
学者さんの書いたものなので冷静に淡々と解説が進むのがよいです。
現在、地球深部探査船「ちきゅう」は南海トラフで地震発生帯の掘削をしている。
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