干潟星雲と三裂星雲(M8とM20)

改造X4 CANON EF400mmF5.6L (LPS-P2-FFフィルタあり)
ノーフィルタ F5.6 ISO800 120秒 4枚コンポジット
RAP2にてダーク減算 PhotoShopCS5にて現像
6月24日−25日撮影。撮影地は福岡。

 6月24日は梅雨の最中の晴れで概ね一晩中晴れていた。
 暗くなったあと22時頃より自宅の庭で準備を始めた。
 このカットに関してはガイドエラーが殆ど無く、ピントもまぁまぁと言う状況で隣家の木立に視野を遮られるまでの間4枚を収めることが出来た。
 言えばいろいろ出て来るけど(構図がズレているとか)、まぁ、本人としては今の段階ではこの出来に満足している。

 今回は以前の撮影の反省よりいくつか試してみた。
 まず、露出。暗いものを撮るということでISO感度を上げーの露出時間を伸ばしーのといろいろやるが、むしろ光害地では背景が飽和する上に天体の中心部が飽和してディテールが潰れて処理すると眠い写真になることが多いような気がしたのでISOは抑えめの800。露出も2分。まぁ、対象は明るい天体だから。それにISO感度を抑えるということはCMOSのノイズの低減にもつながる。画像も荒れない。ということでそういうことにした。
 また、カメラのノイズ対策としては露出と露出の間の時間を露出と同じ時間だけとった。露出中に発熱したCMOSを次の露出までの間に少しでも冷まそうという配慮。これは以前秋に某所で撮った時に枚数を稼ぎたいがために露出間隔を短くしたところ1枚目と2枚目のノイズの出方が異なり(1枚目より2枚目が酷い)、後処理で難儀したということがあったため。
 今回は、上記2点に関してはうまくいたと思われるよ。

 あと、問題としてはピントとオートガイド。
 ピントに関しては、もうちょっと。もう一カットのほうが甘くて困った。Bahtinov使っているけど、最後の微妙なところで手を抜いたらいかんな。と言うか手を抜いた覚えが無いけど最後のツメが甘いのかそれともBahtinovでは最終的にだめなのか。星ではなくて動かない地上の明かりを使って検証してみよう。
 オートガイドは、2点。
 ひとつはガイド星。概ねうまく行くんだけど、ダメなときはダメ。miniBORG60nの視野の中に適当なガイド星が見つからないことがある。できればCCDの感度を上げたいんだけど上げるには先立つモノがいりそうで...。ちなみに、ガイド鏡に天頂プリズムをつけたのは正解。
 あとひとつは、コントローラがノイズを噛んで異常動作したり追尾途中で止まったり。
 こちらはノイズを発生していそうなケーブルと信号系の線がくっつかないように整線したら発生頻度が減った。あとはフェライトコアをノイズ発生源に近いところに付けてみた。今度どうなるか試したい。

 冬からぼちぼちやってきたGPDをオートガイド赤道儀として常用するための整備は概ね上手く行っていると思われる。自動車のバッテリーを電源として、カメラ、赤道儀、PCを駆動させる件もノイズの件以外は問題なし。StarBook-TypeSの外部電源化も上手く行った。
 これからあっちこっちに遠征して撮ってみたいけど、最大のネックは天気だなと思うよ。