月齢22.9

CANON EOS KissX4(改造) CANON EF400mmF5.6L+KENKO TELEPLUS MC7(×2)
ノーフィルタ F8 ISO200 1/25秒
6月25日撮影。撮影地は福岡。
PhotoShopCS5にて現像。

 前日の夕方前から晴れ上がり、月も下弦を過ぎた頃合いだったので星撮りを行った。
 自宅庭の撮影場所はロケーションがあまりよくない。この日セッティングしていた400mmでの撮影が一段落したので赤道儀に載せたカメラのレンズにTELEPLUSを入れて月を撮った。
 今回もコンポジットをすべく9枚撮ってそのうち8枚を選択してコンポジットしたがむしろ眠たい絵になった。梅雨の時期はシンチレーションが大きく月面がどついたこんにゃくみたいにフルフル揺れている。その状態での絵を重ねるとエッジが潰れて眠たくなる。
 今回はISO200と言うことで絵が荒れていない。フォーカスが決まっているので一枚ものを公開した。

 星撮りは22時頃開始し、撤収開始はさそりが沈み、月が上がってきた3時。(撤収完了は4時前。機材の片付けに時間がかかるのよ)
 光害地である自宅からの撮影だから天の川系は撮らずに400mmでの撮影がメイン。次は遠征して135mm以下で天の川を狙ってみる。

 で、今回感じたんだけど、夜の空が確実に暗くなっている。
 5月連休前の自宅庭からの撮影をしたときも少し暗くなっているなと思ったが今回はそれよりも更に暗い。電力不足による節電の呼びかけが浸透してきているのか。0時を過ぎた頃には射手座周辺からはくちょう座にかけての天の川が肉眼で微かに見えた。カメラが露出をしている最中に双眼鏡で宇宙を楽しむことが出来た。以前はなかなかそんなことはなかった。金曜日から土曜日の夜にかけてのそらで天の川が確認できるなんて。
 星撮りとしては暗い夜空は嬉しいが、日本の未曽有の危機を目の当たりにするようで心が暗くなった。