今日買った本

 ドレスデン・ファイルの3まで全部読み終わったので、次を買った。帰りの電車の中で読むのもが無かったので。ほんとは積読処理をするつもりだったんだけど。

幕末史/半藤一利

幕末史

幕末史

 この人の本は何冊か読んだ。代表的なのは「ノモンハンの夏」。近代史の解説についてはぴか一だと思っている。今日、本屋に行って最初に目についたのがこれ。
 もともと私は幕末ではなく戦国期が好きでそちらはいろいろ読んでり調べたりしていた。幕末は流れに一貫性がなくてあまり好きではなかった。井伊直弼の前後と、尊王攘夷がいつ攘夷を捨てたの?って。まぁ、今の世は途中で攘夷を捨てた薩長側の史観が優勢なのでそのあたりの都合が悪いことについてはキチンと語られることはないんだろうと。
 幕府側に立つ作者のキレの良い解説が楽しみである。
 帰りの電車の中で読み始めて気がついたら降車駅を乗り過ごして終点まで行ってしまった。ここまで本に集中できたのは久し振り。

白洲次郎 占領を背負った男/北康利

白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)

白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)

白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)

白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)

 ずいぶん以前から気になっていた本。吉田茂の懐刀として名前を知ってはいた。
 実は奥さんが書いた本は一冊だけ読んだことがある。以前、ユング派のセラピストであった故河合隼雄が書いた本をむさぼるように読んでいた時期に「明恵、夢を生きる」と言う本を読んだ。承久の乱ころの高僧である明恵上人の夢についてセラピストの立場から書かれた本であるが、この本で明恵上人に興味を持った私が読んだのが白洲正子の「明恵上人」であった。
 まぁ、白洲次郎の伝記とは関係のない話ですが。