その後の閉鎖病棟

先日、閉鎖病棟で有象無象に遭遇した件を報告したが、本日またその閉鎖病棟に入った。
先週から閉鎖病棟に入るのはわかっていたので正直憂鬱だった。
その病棟の1Fの入り口はすでに閉鎖されていて入ることが出来ないので唯一の進入路である地下から入った。防火扉が閉まっていたが鍵はかかってないので容易に入ることができる。入る前にまぁ呪いみたいなものをして気合を入れて「立ち入り禁止」と書いた紙がぶら下がっている紐をくぐって中に入った。
すでに電源は切られていて中は暗い。ある部屋がドライエリアに面しているのか地下にもかかわらず窓があってそこからの光が廊下に漏れて微かに廊下を照らしていた。LED懐中電灯を照らして階段に向かう。階段室は真の闇。懐中電灯を照らして用事がある4Fに向かう。
4Fの扉を開けた時に前回は何とも言えない重い湿った雰囲気が漂っていた。今回は、雰囲気が軽い。どこにでもある誰もいない部屋。誰も何もいない。いるにしてもごくわずか。太陽の光も明るい。
作業を終え、再び地下に向かう。あの重い頭痛も背中の中心の痛みも今回はない。

後になって気がついた。土日に用事で会った人にそのあたりの件を愚痴で言っていたところ遠隔で対応されたらしい。掃除機で掃除されたみたいに綺麗にどこかに行ってしまっていた。
夜、職場を出て電話でお礼を言ったら「ふふふ」と笑っていた。