ザ・テラー/ダン・シモンズ

読了。

ザ・テラー―極北の恐怖〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

ザ・テラー―極北の恐怖〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

ザ・テラー―極北の恐怖 (下) (ハヤカワ文庫 NV (1157))

ザ・テラー―極北の恐怖 (下) (ハヤカワ文庫 NV (1157))

ハイペリオンのダン・シモンズということで買ったんだけど、サブタイトルが「極北の恐怖」だったのでSFじゃないだろうと思って買った。ひたすらドツボに嵌った極地探検の描写が続く。こちらの気持ちも心も極地探検小説のつもりで読んでゆく。たまーに正体不明の怪物が出てくるんだけどその怪物はどうしようもなく強いんだけど寒さとか雪とか壊血病のほうが恐怖として強くってあまりぱっとしない感じ。
極地の怖さの描写も人間関係の描写、心理描写も面白かった。怪物抜きでも十分面白かった。
岡田斗司夫流にいえば私は「怪物と面白い関係を作るのに失敗した」みたい。
体力あるな、彼の国の作家たちは。

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