電話交換機

いろいろあって職場で電話交換機の交換があるらしくて、以前からワーワー言っていた私は担当者の一人にされていた。
私は元々ネットワーク担当だがそれ故IP電話推進派と思われていたらしい。実はそうではない。担当であるがゆえにネットワークの限界も知っている。
ネットワークは途中のHUBがこけたらその配下の機器は全部通信できなくなってしまう。いや、落ちないように最大限の努力はしているんだけど、たまにHUBの電源が死んだりする。そうすればそのHUBの配下の通信は死んでしまう。
全館停電時に必要とされる電話機に繋がるHUBの全てにUPSを繋いで電力を供給しなければならない。しかも、UPSが電力を供給できる時間はせいぜい1時間程度らしい。HUBと言うのは思いのほか電気を喰うみたいである。
また、制御機能は中央のSIPサーバに集中するためにここがこけないようにしなければならない。
施設内のIP電話はネットワークの弱点と交換機の弱点の双方を持っているように思えて仕方が無い。
その点、交換機は中央に全ての機能が集中しているため、中央でしっかりと電源の手当てをしていればよい。発電機回路に繋いでおけば長時間停電時も発電機より電源供給できるし、交換機自体に蓄電池をつけるためそれだけで数時間はもつらしい。
結局、交換機なしでIP電話単体での導入はしない方針である。最近の交換機は内部のボードでIP電話の機能を追加できる。

交換機の導入方針としては緊急時回線としてはこれまでの交換機の回線を使い、一般通常回線としてはIP電話を用いるのが良いのかもしれない。各所に1〜2台程度通常電話を配置し、残りはIP電話を配置するような構成が良いと思われる。
交換機の中にIP電話用のボードを入れる手もあるし、SIPサーバを別立てする手もあるらしい。
ただ、交換機のみの構成だった場合、交換機が死ねば全電話が死ぬ。
それを考えると交換機とは別立てでSIPサーバを立てたほうがいいかもしれない。どちらかがこけてもどちらかが残る。